2017年11月29日水曜日

子連れ熊本市議を厳重注意 議事遅れに責任、本人謝罪

 熊本市の緒方夕佳市議(42)が赤ちゃんを連れて議会に出席しようとしたことが、議会のルールに抵触し混乱を招いたとして、熊本市議会は29日、議長名の文書による厳重注意とすることを決めた。議会運営委員会で協議した結果、議事進行を妨げた責任があると判断した。これを受け、緒方市議は記者団の取材に応じ「議会の開会が遅れたことは申し訳ない」と謝罪した。

 一方、緒方市議は「子育ては個人的な問題とされている。仕事と両立する環境に恵まれず、悩む人が多いと伝えたかった」とも述べ、多様な働き方を認める社会づくりの促進に理解を求めた。沢田昌作議長もこの日、記者団に「安心して女性議員が参加できる仕組みをつくりたい」と具体策を議論していくことに意欲を示した。

 緒方市議は当選1回。22日の定例会で生後7カ月の長男を連れ、議席に座った。議長らと押し問答となり、本会議の開始が約40分遅れた。市議会は、議員以外を傍聴人とみなし、傍聴規則でいかなる理由でも議場に入ることはできない、と定めている。29日の議運委では出席者から「規則を作る立場の議員が議会のルールを破ってはいけない」といった意見が出た。

 緒方市議によると、妊娠が判明した昨年から議会事務局に相談してきたが、前向きな回答が得られず強行したという。

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http://www.sankei.com/west/news/171129/wst1711290078-n1.html

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