衆院選に出馬した市議の辞職に伴う名古屋市議東区補選(改選数1)で19日、立憲民主党の新人、国政直記氏(28)が初当選した。立憲の党本部によると、同党所属で初めての地方議員となる。
国政氏は10月の衆院選で比例復活当選した立憲の吉田統彦氏(43)の秘書。当選を決めた後、「立憲初の地方議員なので立憲の名を汚すことがないよう責任感を持って真摯(しんし)に市政に取り組んでいきたい」と語った。立憲の枝野幸男代表から祝福の電話を受けたという。
選挙戦では枝野代表が応援に駆けつけ、街頭で「草の根からの政治を地方から広げる第一歩とする」と強調し、衆院選で野党第1党に躍進した勢いを地方の支持基盤固めにつなげる戦略を展開した。地方議員の補選で党首が応援するのは異例だった。
無所属の元職、則竹勅仁氏(52)との一騎打ち。国政氏は河村たかし市長が進める市民税減税の見直しなどを訴えた。一方、則竹氏は河村氏の元秘書で、市議報酬削減などを唱えたが及ばなかった。投票率は16・45%と低調だった。
国政氏は当面、市議会で民進党と統一会派を組まず、1人会派で活動すると表明した。民進の愛知県議3人が立憲への移籍を表明しており、今後も全国的に民進の地方議員が立憲に移る動きが出てくるとみられる。
民進愛知県連は2019年の統一地方選に向け、所属が立憲でも希望の党でも参加できる地域政党の設立を検討している。これについて19日に国政氏の事務所に駆け付けた赤松広隆衆院副議長が「参加することはない。勝手にやればいい」と語る一方、立憲愛知県連代表の近藤昭一衆院議員は「ある程度のまとまりは必要」と温度差を見せた。【三上剛輝】
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171120/k00/00m/010/066000c
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