
第48回衆院選は10日公示される。8党首は8日、日本記者クラブ主催の討論会に出席し、憲法改正や消費増税などを巡って議論した。安倍晋三首相(自民党総裁)は、与党で過半数(233議席)の議席を確保すれば政権を維持すると明言。希望の党代表の小池百合子東京都知事は、誰を首相候補とするかは選挙後に判断するとの考えを示した。【西田進一郎、遠藤修平】
小池氏「首相候補は選挙後」
首相は衆院を解散した理由について、北朝鮮の脅威と消費増税の使途変更を挙げ、「国民から信任されていることが強い外交力になる」と訴えた。勝敗ラインは「自公で過半数」と改めて示し、「過半数を取れば当然、首相指名を受ける候補として出ていく」と述べ、政権維持に意欲を示した。
小池氏は「安倍1強の政治をただすために有権者に選択肢を示す」と強調。しかし、選挙後の首相指名選挙での対応については「無所属の参加の見込みがあり、選挙の結果も見ながら進めていく」と述べるにとどめ、自民党との連立の可能性は排除しなかった。
2019年10月に予定される10%への消費税率引き上げについて、首相は使途を変更し「社会保障を全世代型に変える」と説明。これに伴い、政府が目標としてきた基礎的財政収支の黒字化の達成時期が20年度からずれ込むが、新たな目標は「現段階で材料がそろっていないので示せない」と語った。首相は私立高校の授業料無償化について「検討する」と語った。
小池氏は「いったん立ち止まろう」と消費増税の凍結を主張。日本維新の会の松井一郎代表は増税前の歳出削減の必要性を訴えた。
憲法に自衛隊の存在を明記するとの首相が提案した改憲案について、公明党の山口那津男代表は「国民の半分以上がまだ理解していない」と指摘し、議論が深まっていないとの認識を示した。小池氏は、自衛隊の明記は「大いに疑問がある」と語った。
共産党の志位和夫委員長は、自衛隊に関する立場に関して「党は違憲との立場を堅持するが、政府(に入った場合)は合憲という立場だ」と説明した。
立憲民主党の枝野幸男代表は、沖縄の基地問題に関し「検証を行う」と強調し、現行の米軍普天間飛行場の移設計画について「強引なやり方ではむしろ日米安全保障に悪い影響を与える」と批判した。
■8党首が「一番訴えたいこと」として掲げたテーマ
自民・安倍晋三総裁(首相) この国を守り抜く
希望・小池百合子代表 国民ファーストの政治で日本に希望を
公明・山口那津男代表 教育負担の軽減
共産・志位和夫委員長 安倍暴走政治に退場
維新・松井一郎代表 身を切る改革で教育無償化
立憲・枝野幸男代表 まっとうな政治
社民・吉田忠智党首 憲法を活(い)かす政治
こころ・中野正志代表 自主憲法の制定など
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171009/k00/00m/010/063000c
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