2017年10月30日月曜日

前原氏辞任了承 31日新代表選出 両院議員総会

 民進党の前原誠司代表は30日、党本部で開かれた両院議員総会で代表辞任を表明し、了承された。これを受け、民進は31日に新代表を選出するための両院議員総会を開く。衆院選で無所属で当選した岡田克也元代表を推す意見があったが、多数を占める参院側に難色を示す声が出ており、岡田氏は立候補を見送るとみられる。一方、これに先立つ民進の全国幹事会では希望の党合流を決断した前原氏への批判や、今後の組織運営に不安の声が相次いだ。

 前原氏は総会冒頭で「代表の職を辞任したい」と表明し、異論は出なかった。新代表選出を11月1日に召集される特別国会に間に合わせるため、党員・サポーター投票は見送る。立候補には推薦人20人が必要で、任期途中の代表交代に関する党規約に基づき、新代表の任期は来年9月末まで。

 党籍を持つ国会議員は衆院17人(前原氏を除く)、参院46人で、参院が多数を占める。岡田氏が代表を務める無所属の会(13人)には岡田氏を推す声が多い。

 一方、羽田雄一郎幹事長代理(参院議員)は総会の後、記者団に自身の立候補は否定しつつも「参院から代表を出す方が(衆参に)横串を通しやすい」と指摘。参院側では小川敏夫参院会長らの名前が挙がっているが、「満場一致になってほしい。国会が始まる前日にもめるのはよくない」(桜井充元政調会長)と、代表選を避けて一本化するよう求める意見もある。

 前原氏は衆院選投開票後の23日未明に「一定の方向性を決めた上で辞任する」と述べていたが、時期を明示しなかったため、党内から反発が出ていた。

 また民進は、この日の総会に先立ち、地方組織の幹部を集めた全国幹事会を開催。前原氏は希望との合流を巡る混乱を改めて陳謝したが、地方幹部からは「すぐに代表を辞めるべきだ」「新執行部で説明を行ってほしい」と批判の声が相次いだ。また衆院選で民進出身者が立憲民主、希望、無所属の三つに分裂したことを受け、「次の統一地方選で仲間が敵にならないよう考えてほしい」(福島県連)「存続する民進党はどんな役割を果たすのか」(福岡県連)など、今後の組織のあり方についても要望が出された。

 前原氏は、蓮舫氏の後任を決める代表選で枝野幸男元幹事長(現立憲代表)に勝利。9月1日に代表に就任したが、わずか2カ月で前原執行部は幕引きとなった。前原氏は記者団に、民進を近く離党して希望に入党すると明言した。【樋口淳也、真野敏幸】

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https://mainichi.jp/articles/20171031/k00/00m/010/086000c

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