29日(日)、関東地方は雨がいったん弱まっても油断大敵。夜は台風本体の活発な雨雲がかかり、あちらこちらで激しい雨に。局地的には滝のような雨が降るでしょう。
きょう29日(日)の関東地方は朝から雨脚が強まっています。ただ、この雨は前線や低気圧によるもので、このあといったん雨がやんだり、弱まったりするでしょう。でも、油断はできません。台風22号が関東に最も近づくのは今夜です。夜になると台風本体の活発な雨雲がかかるでしょう。午後6時から夜9時頃にかけてが雨のピークで、あちらこちらで土砂降りの雨や激しい雨が降り、千葉県など局地的に非常に激しい雨の降る恐れがあります。
台風のスピードは関東付近で時速75キロくらいと、これまでよりかなりスピードアップして進むため、激しい雨の時間は比較的短く2~3時間程度でしょう。ただ、これまでにすでに雨の量が多くなっており、土砂災害や河川の氾濫の危険が高まります。道路は一気に冠水することも考えられます。夜は前方が見えにくくなりますので、アンダーパスなど低い場所は迂回しましょう。
夜9時以降は西側から雨がやんで、あすに日付が替わる頃からは急速に晴れてくる見込みです。
昼間は全般に弱い風でしたが、夕方以降は急激に強まります。風のピークは夜8時頃から夜10時頃にかけて。南部の沿岸部では看板が落下するほどの非常に強い風が吹くでしょう。風の強さは一定ではなく、強弱があります。急な風で扉が閉まって指などを挟まないよう、お気をつけください。
なお、台風が関東の近くを通った後は、次第に冬型の気圧配置が強まります。このため、あす30日(月)は北西の風が強まるでしょう。内陸部では今夜の台風による風よりも、あすの冬型による風の方が強く吹きそうです。風にあおられて転んでしまうほどの風で、高い所での作業は大変危険です。晴れても冷たい北風がビュービュー吹いて、日が暮れると急に寒くなります。カーディガンやストールなど、帰宅時は暖かいアイテムが必要になりそうです。
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中川 裕美子
気象予報士 防災士
2007年1月より日本気象協会勤務。
ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。
「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。
一児の母となり、公私ともに奮闘中。
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