民進党は30日午後、党本部で両院議員総会を開き、党分裂を招いた前原誠司代表の辞任を全会一致で了承した。11月1日の特別国会召集に先立ち、同党は新代表を31日の総会で選出する。後任として有力視された岡田克也元代表は出馬を固辞。参院側から選ばれる見通しで、小川敏夫参院議員会長、蓮舫元代表、大塚耕平元厚生労働副大臣の名前が挙がっている。
岡田氏は30日夜、新代表について「参院から出すべきだ。(出馬の)気持ちはない」と述べた。自身が代表を務める衆院新会派「無所属の会」のメンバーとの会合後、記者団の質問に答えた。一方、小川氏は30日夜、参院幹部と対応を協議。この中では「候補を1人に絞るべきだ」との意見が出た。
新代表は31日午後に国会議員のみの投票によって決まり、党員・サポーターらの投票は行わない。立候補には推薦人20人が必要で、任期は来年9月まで。
総会に先立ち、地方組織幹部を集めた全国幹事会も開催された。前原氏は希望の党への合流をめぐる混乱や、衆院選で自民党圧勝を許したことに触れ、「責任は全て私にある。心からおわび申し上げたい」と陳謝した。
前原氏は総会後、記者団に対し、近く民進党に離党届を提出して希望に入党すると説明。「立場は異なっても『1強多弱』を打ち破る努力をしたい。(野党が)お互い協力しないと今の政権を利するだけだ」と指摘した。
前原氏は蓮舫氏の後任として9月1日に代表に就任。衆院選前の希望合流の判断については「今でもあの選択肢しかなかったと思う。だまし討ちをしたつもりはない」と改めて主張した。(2017/10/30-22:42) 関連ニュース
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