神奈川県座間市のアパート室内で9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された職業不詳白石隆浩容疑者(27)は、1人暮らしを始めた直後の8月末に最初の1人を殺害したと話していることが31日、警視庁捜査1課への取材で分かった。2カ月間で9人を殺害したことになり、同課は詳しい状況などを調べている。
〔写真特集〕神奈川・座間のアパートで複数の遺体~27歳男逮捕~
同課によると、同容疑者はいずれも首を絞めて気絶させた上で殺害したと供述。動機については「金を奪う目的もあった」と話している。殺害後、50万円を奪ったケースもあったという。
自宅からはクーラーボックスなどに入った9人分の男女の頭部が見つかった。猫用の砂の上に置かれ、ミイラ化が進んでいた。同容疑者は全員を殺害して遺体を浴室で切断したと話している。
室内にあった大型の収納ボックスの中には、足や腕、肋骨(ろっこつ)など大量の人骨が入っていた。いずれも肉が付いておらず、同容疑者はそぎ落とした肉などをごみとして捨てたと供述。室内からは事件に使用したとみられるのこぎりが見つかった。
行方不明になっていた東京都八王子市の女性(23)に対しては、インターネット交流サイト(SNS)で「1人で死ぬのはいや」「一緒に死にましょう」などと呼び掛け、誘い出したという。同課は見つかった遺体の中にこの女性が含まれているとみており、9人の身元の特定を急いでいる。
JR八王子駅と現場アパートの最寄り駅である小田急小田原線相武台前駅では23日、同容疑者がこの女性と2人で歩いている様子が防犯カメラに映っていた。同容疑者は「(女性とは)初めて会った」と話しているという。(2017/10/31-22:33) 関連ニュース
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