2018年3月16日金曜日

2回にわたり問い合わせメール 文科省、前川氏授業の報告要請

 名古屋市立中学校が文部科学省の前川喜平前事務次官を授業に招き、文科省が市教育委員会に内容や録音の報告を要請した問題で、市教委は16日、文科省とのメールのやりとりを公開した。文科省は2回にわたって問い合わせのメールを送り、質問は「どのような判断で依頼したのか」など合計26項目に上っている。

記者会見する八王子中の上井校長(右)と名古屋市教委の藤井室長(16日、名古屋市中区)

記者会見する八王子中の上井校長(右)と名古屋市教委の藤井室長(16日、名古屋市中区)

 同日午後には、前川氏を授業に招いた市立八王子中の上井靖校長らが記者会見し、上井校長は文科省からの問い合わせについて「少し驚きがある」と語った。市教委指導室の藤井昌也室長は「(報告要請が)外部講師を招く障壁や支障になってはいけないと感じている」とし、文科省に意図を確認する意向を示した。

 名古屋市の河村たかし市長は16日、記者団に対し「異常だ。『余分なことは言うな』という今の(国の)体質がはっきり出ている」などと批判した。

 一方、文科省教育課程課は個々の学校の教育活動に関し年に数件程度、教委への確認を行っていると説明。市教委から報告を受けた結果、前川氏を招いた授業内容に問題はなく、指導や助言は行わなかったとしている。

 前川氏は2月16日に八王子中で総合的な学習の一環として講演した。公開授業として保護者なども聴講した。

 市教委によると、文科省から最初に問い合わせのメールがあったのは今月1日。市教委が回答すると、6日には2回目のメールが届いた。

 1日のメールでは「前川氏の授業をした目的は何か」「保護者やマスコミに授業を公開した狙いや意図は何か」など15項目の質問があった。6日には11項目の質問メールが届き、なかには「前川氏が出会い系バーに出入りしたことが不適切だという報道がある。それも踏まえ前川氏を招いた判断をどう認識しているか」との内容もあった。

 市教委は5日と7日に回答メールを送付。授業の目的については「(講演を聞くことで)キャリア教育の視点で自分の未来や生き方をつくる参考にしてほしいというもの」、出会い系バーに関しては「色々な報道があったとは承知しているが、直接会って聞いた話や前川さんの人となりから(講師に呼ぶと)判断した」などとしている。

 藤井室長は記者会見で教育現場の萎縮につながるかとの質問に対し、「(問い合わせが)何回も続いて、誤解を受けることになれば、そういうことにつながるのかもしれない」と述べた。

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