20日午前9時半ごろ、大阪府寝屋川市高柳1の大阪府警寝屋川署高柳交番にパートの女(53)が訪れ、署員に「4人の子供を産み落とし、バケツに入れてセメント詰めにし、段ボールに入れて自宅で保管している」と自首した。府警の捜査員が、女が住む集合住宅3階にあった4個の段ボール箱を発見。画像診断で、中の四つのバケツそれぞれに乳児とみられる遺体が入っているのを確認した。府警は死体遺棄容疑で女の逮捕状を請求し、逮捕する方針。
府警は同日、死体遺棄事件として同署に捜査本部を設置した。今後、詳しい動機や経緯を調べる。
捜査1課によると、女は「4人の子供はいずれも1992~97年にかけ市内の別の場所で産んだ。産んですぐにバケツに入れた。金銭的に余裕がなく、育てられないと思った」と説明している。
女は息子との2人暮らし。この日自首した理由や経緯は不明だが、「これまでずっと悩んでいた。死のうとも思ったが、育ててきた子供もいるので1人で死ぬこともできなかった。相談できる人もいなかった」と話している。
捜査員が交番から約900メートル離れた女の自宅の押し入れ内で、4個の段ボール箱を発見。一つを開けたところ、蓋(ふた)がされ、テープで巻かれたバケツがあり、全体はポリ袋のような物に包まれていた。府警は医師にバケツや残りの段ボール箱について画像診断装置による鑑定を依頼、遺体と考えられるとの回答を得て、女の話がうそではないと判断したという。
女は2015年夏ごろに集合住宅に入居。集合住宅の関係者によると、家賃は滞納気味だったという。
現場は京阪寝屋川市駅の西約1.7キロの住宅街。集合住宅の入り口付近にはブルーシートが張られて周囲が規制され、夜にかけて捜査員らが慌ただしく出入りした。住民らは心配そうな表情で見守った。近くに住む男性(62)は「テレビのニュースで知り駆け付けた。どんな人が住んでいるのか全然知らなかった」と驚いた様子。別の男性(78)も「一体何があったのか。近所に住んでいるが全く異変に気付かなかった」と首をかしげた。【山田毅、村田拓也、加藤佑輔、金志尚】
https://mainichi.jp/articles/20171121/k00/00m/040/108000c
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