学校法人「加計学園」による愛媛県今治市での獣医学部新設をめぐり、加計孝太郎理事長は19日、問題発覚以降初めて記者会見に応じた。加計氏は県文書に記された安倍晋三首相との面会について「記憶にも記録にもない」と否定。県と市に虚偽情報を伝えたとして謝罪したが、説明には曖昧さも残った。
加計氏は自身と首相が面会したとの誤った情報を県や市に伝えたとして、渡辺良人事務局長を減給10%(6カ月)の処分とすると発表。自身も監督責任を取り、給与の10%を1年間自主返納するとしたが、理事長職は続投すると表明した。
県が作成した文書には、学園担当者の話として、首相が2015年2月25日に加計氏と面会し「獣医大学の考えはいいね」と発言したと記述されていた。これに対し、首相は国会で、学園の獣医学部新設計画を初めて知ったのは、学園が国家戦略特区の事業者に選定された「17年1月20日」と答弁していた。
加計氏は新設計画を首相と初めて話した時期に関し「それこそ(計画が)決まってからではないか。覚えていない」と語った。記者から「17年1月20日以降か」と詰められると、「そういうことだと思う」と答え、明快さを欠いた。
県文書に記載された面会について、学園は5月26日に「実際にはなかった」とのコメントを発表。加計氏は会見で、渡辺事務局長が県側に虚偽情報を伝えたのは「事を前に進めるため」と説明し、自身の指示は否定した。
首相秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官との関係については「いろんな会合でお会いしたと思うが、そういう(獣医学部の)話は一切していない」と述べた。県や市への謝罪については「許されれば行きたい」との意向を示した。(2018/06/19-18:27)

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