富山市の交番で、警部補が刺殺されて拳銃を奪われ、近隣の市立奥田小学校にいた警備員が射殺された事件で、学校の校舎内2カ所で銃弾が発見されていたことが28日、県警への取材で明らかになった。倒れた警備員の近くでも1発が見つかり、殺人未遂容疑で逮捕された元自衛官でアルバイト店員の島津慧大(けいた)容疑者(21)の体内からも銃弾1発が摘出されており、学校周辺で確認された銃弾は計4発になる。当時、約410人の児童が授業中で、県警からの連絡を受け、体育館に避難。児童らは無事だった。
県警によると、今回の事件で発射された銃弾は、島津容疑者が奥田交番勤務の稲泉健一警部補(46)から奪った拳銃の5発に加え、駆け付けた警官2人が島津容疑者に向けて発射した2発の計7発。島津容疑者が奪った拳銃の5発のうち3発は、小学校正門にほど近い(1)校舎の東側にあるプレハブ廊下の床(2)同廊下を貫通した先にある旧保健室(現在は使用していない)の天井(3)警備員が倒れていた場所付近--からそれぞれ見つかった。
島津容疑者は26日午後2時ごろ、交番で稲泉警部補を襲った。同2時7分、交番の相談員が110番。学校側によると、5時間目の途中の同10分ごろには県警から「児童の下校を見合わせて」と連絡を受け、速やかに下校見合わせを決定。戸締まりと児童の避難の準備を始めた。
捜査関係者によると、島津容疑者は、正門付近で校舎に向けて2発を発射したとみられる。その後、警備員の中村信一さん(68)を射殺。同25分ごろ、駆け付けた警官に撃たれ、現行犯逮捕された。【森野俊、青山郁子、山崎征克】
https://mainichi.jp/articles/20180629/ddm/041/040/134000c
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