24日午後8時ごろ、福岡市中央区大名2の旧大名小学校内の施設で、施設関係者の男性から「人が刺された」と110番があった。IT関連のセミナーの講師をしていた東京都江東区東雲2、インターネットセキュリティー会社員、岡本顕一郎さん(41)が背中をナイフのような刃物で刺され、病院に搬送されたが死亡が確認された。刺したとみられる男は自転車で逃走した。
福岡県警によると、24日午後11時前、40代の男が福岡・東署管内の交番に「中央区の殺人は自分です」と出頭した。男の持っていたバッグの中から血が付いた刃物が見つかった。県警は男を殺人容疑で逮捕する方針。
現場は福岡市中心部の天神の西側に隣接する繁華街にある施設。通報者の男性が、施設1階のトイレから「救急車を呼んでくれ」と声がしたため、確認に行くと、刃物を持った男と背中を刺された岡本さんが出てきたという。
現場の施設では24日夕方からIT関連のセミナーが開かれていた。【志村一也、石井尚】
「通り魔かと思って店に避難」
現場は西鉄福岡(天神)駅から西に約300メートルの繁華街で、事件発生時は多くの人でにぎわっていた。福岡県警の捜査員が続々と詰めかけて規制線が張られ、休日の夜は物々しい空気に包まれた。
20代の男性会社員は「施設内の飲食店に入ろうとしたらドタドタと足音が聞こえ、振り返ると男の人が倒れていた。血だまりができていて近くの人が『救急車を呼んで』と叫んでいた。通り魔かと思って店に避難した」と顔をこわ張らせた。
近くの予備校に通う男性(19)は「予備校から帰ろうとしたら『通れない』と言われた。毎日の通学路で、もしかしたら近くに犯人がいたかと思うとぞっとする」と話した。
現場となったのは2014年に閉校した大名小学校の建物で、現在は官民共働の創業支援施設が置かれて企業や起業を目指す個人が入居している。【宮崎隆、宮原健太】
https://mainichi.jp/articles/20180625/k00/00m/040/083000c
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