第2次大戦後、処分のため海底に沈められた旧日本軍の潜水艦「呂500」が20日、京都府舞鶴市沖にある冠島付近の若狭湾で見つかったと九州工業大などでつくる調査チームが発表した。同艦はドイツから譲渡された潜水艦Uボートで、メンバーの浦環・同大学特別教授は「艦首の特徴から間違いない」と話している。
終戦後、GHQが若狭湾に沈没処分
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同チームは18日から音波を用いて湾周辺の海底調査を行い、19日に冠島付近の海底で確認。20日午後に、無人潜水機が撮影したビデオ映像で艦首の穴などの特徴を確認し、呂500の可能性が高いと判断した。映像では艦底が水深88メートルの海底に付くように沈んでいるのが映っていた。
呂500は全長約76メートルで、1941年にドイツで建造され、技術交流の一環として日本に無償で譲渡された。43年にドイツから広島・呉港に到着後は訓練目標などに使われる練習艦として終戦を迎え、46年4月に連合国軍総司令部(GHQ)が若狭湾に沈没させて処分した。
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