民進党は1日、東京都内で代表選の投開票を行う臨時党大会を開き、前原誠司元外相を新代表に選出した。代表選をめぐり、県内の党所属国会議員は、井出庸生衆院議員(3区)が出馬を模索したほか、前原氏と枝野幸男元官房長官に支持が分かれるなどした。次期衆院選に向け、挙党態勢を構築し、党勢拡大を図れるかが問われている。(松本浩史、太田浩信)
前原氏の推薦人に名前を連ねた篠原孝衆院議員(1区)は「頑張ってやってほしい」と強調。前原氏が旧民主党の代表就任時に半年ほどで辞任を余儀なくされたことなどを念頭に、「前原氏はこれまでの政治経験で辛酸をなめている。失敗を生かし党運営に当たってほしい」と注文を付けた。
代表選が保守派とリベラル派による論戦となり、選挙後の分裂が懸念されていることに関しては「党内には考えの異なる人がいるものだ。心配する必要はない」との見方を示した。
一方、枝野氏の推薦人だった杉尾秀哉参院議員は「前原、枝野両氏はともに現実主義的な姿勢を持っており、党分裂はあり得ない」と指摘。その上で「野党再編の可能性は排除しないが、その前に党をどう立て直すかだ」と訴えた。
党再建に向けては、前原氏が十分な指導力を発揮する必要があるとして、「自らの方針を明示し、それをどう徹底していくのか。当たり前の党運営が求められる」とした。
代表選への出馬を模索したが、推薦人が集められず断念した井出氏は「民進党の地力をつけることを第一に考えるべきだ」とした上で、次期衆院選をにらみ、候補予定者への支援を手厚くするとともに、活動量が不足している場合は、差し替える厳しさが必要だと主張した。
前原氏が提唱した社会保障制度の再構築に当たっては、消費増税を含む財源の裏付けが必要なことから、「行政改革や『身を切る改革』に逃げずに取り組んでもらいたい」と強調した。
県連の倉田竜彦副代表は10月に衆院補欠選挙が実施されることから、直近の課題として「勝ち抜く態勢をどうつくるかだ」と指摘した。次期衆院選を見据え、「3区の候補者調整と4区の候補擁立を早期に進めるべきだ」とも語った。
県連の下沢順一郎幹事長は、挙党態勢を構築することの重要性に言及した上で、「民進党に対する国民の期待度は今が最低。新体制で国民への発信力を高め、党勢拡大を図ってほしい」と述べた。
連合長野の中山千弘会長は「安倍政権の対立軸になる政党に再生することが大切だ」と期待を表明した。
http://www.sankei.com/region/news/170902/rgn1709020061-n1.html
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