希望の党代表の小池百合子東京都知事は30日、日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事、大村秀章愛知県知事と大阪市で3者会談を行った。3氏は衆院選での連携を確認。同時に小池、松井両氏は、それぞれの党が拠点とする東京都と大阪府で互いに小選挙区候補を立てないことで合意した。小池氏は「維新とは東京と大阪ですみ分けしながら改革の志を国会に届ける」と表明した。
小池氏、大都市拠点に全国へ=維新は埋没回避も-「三都物語」同床異夢【17衆院選】
3知事は会談後、共同で記者会見。(1)しがらみのない政治(2)身を切る改革(3)真の地方自治の推進-を基本理念とする3氏の共通政策を発表した。小池氏はこの連携を「3都物語」と表現。共通政策は自身が持ち掛けたと明かした上で、希望の衆院選公約に反映させると説明した。大村氏は希望、維新を支援する。3氏が一緒に街頭演説することも検討している。
松井氏は東京と大阪以外の対応について「切磋琢磨(せっさたくま)も必要だ」と述べ、選挙区での競合もあり得ると指摘。比例代表東京ブロックで候補を立てる考えも示した。希望と維新の合流は否定した。
希望の若狭勝前衆院議員は30日、民進党の玄葉光一郎総合選対本部長代行と同党からの候補受け入れをめぐり調整を続けた。若狭氏は記者団に、1次公認は50人を超え、10月2日に発表すると説明。1次公認には自身が主宰する政治塾「輝照塾」塾生も含み、民進党からの合流組は2次公認として来週半ばにも発表する予定だ。若狭氏は合流組を「面接」する可能性に言及した。
民進党は30日、党本部で全国幹事長会議を開き、前原誠司代表が合流方針に理解を求めた。ただ、希望側が憲法観などを基準に候補を選別することに反発や戸惑いの声が噴出。前原氏は、公認の最終決定には自らも関わるとして「一方的に決まらない」と強調し、この点を同日、小池氏と改めて確認したと説明した。希望と維新の選挙区のすみ分けは「承知していない」と語った。
前原氏は党本部で連合の神津里季生会長と会談。この後、神津氏は記者団に「選別とかではなく、できるだけみんなが行くことが一番望ましい。(排除の論理は)おかしい」と希望の対応にクギを刺した。
一方、自民党は党本部で全国幹事長会議を開いた。安倍晋三首相(党総裁)は「厳しい選挙戦だが、しっかり愚直に政策を訴えていきたい」と表明。少子高齢化や北朝鮮への対応に「責任与党」として取り組む考えを強調し、「選挙互助会」と非難する希望との違いをアピールした。
◇3知事記者会見のポイント
一、希望の党代表の小池百合子東京都知事、日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事、大村秀章愛知県知事は衆院選で連携
一、希望は大阪、維新は東京の小選挙区に候補を擁立しない。大村氏は両党を支援
一、「しがらみのない政治」「身を切る改革」など3氏の共通政策「三都物語」を発表。希望の公約に反映(2017/09/30-22:05) 関連ニュース
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