国政新党「希望の党」代表を務める東京都の小池百合子知事が、都政としては22年ぶりに女性副知事を任命する人事案を固めたことが29日、関係者の話で分かった。小池氏は、希望内で高まる衆院選出馬待望論に対して「都知事として衆院選を戦う」などと繰り返し出馬を否定。この時期の副知事人事着手に、都庁内からは「女性活躍を掲げる知事の強い意向が反映された人事案だ。都政を投げ出すことはないのではないか」として、都知事続投への足場固めとの見方が出ている。
小池氏が新たに副知事任命を検討しているのは猪熊純子・会計管理局長と長谷川明・政策企画局長の2人。猪熊氏が任命されれば鈴木俊一知事時代以来、22年ぶりの女性副知事誕生になる。現在、4人いる副知事のうち、安藤立美、中西充、山本隆の3氏は退任し、当面は、留任する川澄俊文氏との3人体制となる見込み。ある都幹部は「知事は民間からの副知事登用を見据えて、当面、3人体制とするのだろう」とみている。
小池氏は今回の人事案をすでに都幹部や都議会サイドにも伝えている。小池氏は週明けにも正式に都議会各会派に意向を伝え、10月5日の都議会定例会最終日に人事案を提出することにしている。
ただ、小池氏を支える都民ファーストの会の中堅都議は「常識的に考えれば、副知事人事に着手すれば知事続投のサインだ。しかし、後継者のために小池氏の意図を酌める副知事人事にしたとの見方もできる。完全に出馬の可能性が消えたわけではない」との声も出ている。
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290034-n1.html
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