2017年9月2日土曜日

民進党新代表に前原氏 「崖っぷちの現状打開を」千葉県選出議員ら期待の声

 「崖っぷちの現状の打開を」「安倍政権とは違う政策を打ち出して」。民進党の新代表に前原誠司元外相が選ばれた1日、県内選出の同党所属国会議員からは期待の声が上がった。次期衆院選に向けて挙党態勢を構築できるかが課題だが、代表選を通じて炙り出されたのは、野党共闘をめぐり同党内に大きな対立軸が厳然と存在すること。前原新代表について、与党の県連幹部らは淡々と受け止め、エールを送った。(中辻健太郎)

 「予想通りの結果になったが、かなり拮抗(きっこう)した代表選になった」。衆院議員の田嶋要県連代表は、枝野幸男元官房長官を破り前原氏が当選した代表選をそう振り返った。その上で「ともに戦った枝野氏らと一体感を持てるスタートになったと思う」と総括。前原氏が旧民主党代表就任時に約半年で辞任を余儀なくされたことなどに触れ、「一度辛酸をなめてからも努力してきて、前回からは一皮も二皮も剥けた一層懐の大きい政治家になってくれると思う」と期待を寄せる。

 太田和美衆院議員も「党を再生する覚悟をひしひしと感じた。崖っぷちともいえる民進党の現状から、自民に拮抗できる受け皿を作っていきたい」と、小西洋之参院議員も「アベノミクスなどの安倍政権の政策に代わる、国民の生活の不安を希望に変える政策を打ち出してほしい」とそれぞれ新代表を歓迎した。

 一方、幹事長辞任を表明している県連最高顧問の野田佳彦前首相は厳しい表情を浮かべ会場入り。代表選後も、報道陣の取材に答えることなく足早に会場を後にした。

 共産党との関係を見直すなどとして前原氏が慎重になっている野党共闘については、田嶋氏は「民進党が目指す理念を前提として、協力関係を築けるところとは協力して戦っていきたい」と話す。前原氏を代表に推してきた奥野総一郎衆院議員は「政策の軸をきちんとすることでおのずと他の党との距離感がはっきりする。民進の考えを示したうえで、応じる相手と組むのが基本だ」と述べた。

 野党共闘を模索する共産党の浮揚幸裕県委員長は「前回の参院選など、野党共闘は一定の成果を上げられ、安倍政権に対して逆転の可能性も十分にある。ぜひ前向きな見直しを期待する」と話した。

 一方、与党の自公は、桜田義孝自民党県連会長が「建設的な議論ができることを大いに期待する」、富田茂之公明党県本部代表は「自公に対抗しうるような政党に」と、それぞれコメントを寄せた。

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http://www.sankei.com/region/news/170902/rgn1709020054-n1.html

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