民進党は1日午後、東京都内で臨時党大会を開き、新代表に前原誠司元外相(55)を選出する見通しだ。前原氏と枝野幸男前幹事長(53)の一騎打ちとなった代表選は、前原氏が国会議員や国政選挙の公認候補予定者の支持でリードする展開で、地方議員や党員・サポーターでも支持を広げていた。新代表の任期は2019年9月まで。
大会に先立ち、前原氏は記者団に「自分の思いを(投票直前の)演説に込め、天命を待つ。新たな社会をみんなで作る一体感や使命感のある党にしたい」と意気込みを語った。枝野氏もホテルで記者団に「総力で党を立て直したい。今日が反転攻勢スタートの日になる。どういう立場になっても党が前に進めるよう全力を尽くす」と述べた。この後、両陣営はそれぞれ決起集会を開いた。
大会は午後1時に始まり、両氏が各10分の持ち時間で決意表明した後、投票に移る。投票結果は総計851ポイントに換算される。まず1543人の地方議員(209ポイント)と約23万人の党員・サポーター(231ポイント)による郵便投票の結果が発表される。その後、会場に集まる142人の国会議員(284ポイント)と127人の公認予定者(127ポイント)の投票が行われる。
新代表は、党勢の立て直しが急務だ。9月25日召集の見通しの臨時国会に加え、10月の衆院3補選(青森4区、新潟5区、愛媛3区)の対応も控えており、就任直後から手腕が問われる。
特に3補選では、前原氏が野党連携にどう臨むかが注目される。蓮舫代表は今年6月、共産、自由、社民3党の党首と会談し、次期衆院選に関して「4野党が協力して候補者調整を行う」ことなどで合意。枝野氏はこの合意に基づき連携を進めると主張していたが、前原氏は合意を見直す考えを代表選中に示していた。
前原氏は1993年衆院選で日本新党から初当選し、当選8回。民主党政権で国土交通相、外相、党政調会長を歴任した。05年9月~06年4月には民主党代表も務めた。【樋口淳也】
https://mainichi.jp/articles/20170901/k00/00e/010/249000c
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