市教委は3月に公園管理の内規を改正し、4月から適用した。「史跡松本城の品格にふさわしくないと判断する行為は認めない」などとする項目に「飲酒や酒類販売を伴うイベント」は「自粛を要請する」との項目を追加。これを受け、市教委は実行委に自粛を要請し、実行委は今年の開催を断念した。
市教委などによると、「自粛を要請する」との項目には、外堀や道路など城周辺の整備によって「適切な開催場所が確保されるまでの間は、これ以上規模が拡大しないよう」との前提が書かれていたが、市教委側がこれを考慮せずに自粛を要請していた可能性があるという。
この日は実行委の青山織人会長(73)らが市役所で、坪田明男副市長や矢久保学教育部長らと非公開で会談。終了後の取材に小林教育政策課長は、内規は「飲酒全般」の自粛を求めたのではなく、騒いだり観光客の妨げになったりする行為を問題視し、「松本城としての品格を良くしたい」との趣旨だったと説明。内規の解釈について「(内部で)誤解があったのではないか」とした。青山会長は「おおむね了解できる」とした。
内規変更は、教育委員による非公開の協議会で決められ、実行委側への相談などは事前になかった。これについて小林課長は、「反省点だ。教育委員の議論の持ち方を見直していく」とした。
実行委は、今年は準備期間が十分に確保できないとし、来年以降、公園内の会場を観光客に配慮した場所に移したり、規模を縮小したりすることなどを検討する。実行委企画運営担当の福沢崇浩さん(36)は「松本城の品格に影響が出ないようにやっていこうという話になった」としている。
(8月1日)
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170801/KT170731FTI090030000.php
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