学校法人森友学園(大阪市)による国の補助金不正受給事件で、大阪地検特捜部は31日、前理事長の籠池泰典(やすのり)容疑者(64)と妻諄子(じゅんこ)容疑者(60)=いずれも大阪府豊中市=を詐欺容疑で逮捕した。特捜部は、27日に続き、任意で事情聴取していた。加計学園問題と並び、安倍政権を揺るがした疑惑は、大きな節目を迎えた。特捜部は両容疑者の認否を明らかにしていないが、関係者によると2人は黙秘しているという。
特捜部などによると、両容疑者は豊中市の国有地への小学校舎の建設にあたり、木材建築の普及を目指す国土交通省の補助金を申請。2016年2月下旬、設計業者らと共謀して工事の請負金額を「23億8464万円(税込み)」と水増しした契約書を中間実績報告として提出し、補助金計約5644万円をだまし取った疑いがある。その際、設計費も約1億1千万円水増ししたという。
両容疑者らは15年12月3日付で金額の異なる3通りの契約書を作成。府には7億5600万円、空調設備の補助金を申請した関西エアポートに約15億5千万円とする契約書を提出していた。特捜部はこれまでの調べで15億5千万円が本来の額だったと結論づけた模様だ。また、学園が運営する幼稚園の副園長を務めた諄子容疑者は、学園理事長だった泰典容疑者の業務を補佐していたとみている。
国交省の補助金をめぐり泰典容…
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