京都大は1日、昨年2月に実施した一般入試(物理の2次試験)で出題の一部に誤りがあり、17人を新たに合格者としたと発表した。1月中旬に外部から指摘があり、検討した結果ミスを確認した。記者会見した北野正雄副学長は「極めて遺憾。受験生や国民のみなさまに心よりおわび申し上げる」と謝罪。山極寿一(やまぎわ・じゅいち)総長と理事7人が給料の一部を返納することを明らかにした。
京大によると、誤りがあったのは平成29年度一般入試の物理科目の問題。音波について問う設問で、条件設定が不足していたため、正解が一つに定まらなくなっていた。
京大は指摘を受けて検証し、1月26日に出題ミスを確認。同問題について受験者全員を正解とし、採点し直した。その結果、17人が理、工、農学部に合格できていなかった。また、工、農学部に進学した計11人は志望順位の高い学科に入学できていなかった。
京大は、希望者について入学や転学を認め、金銭的な補償も行う。
問題作成の際、出題者が11回にわたりチェックした上で、作成にかかわらない教員が解答作業を行い点検していたが、ミスの発見を防げなかったという。今後はチェックに加え、予備校などが公表する解答例を参考にミス防止と早期発見に努めるとしている。
http://www.sankei.com/west/news/180201/wst1802010076-n1.html
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