兵庫県三田市の女性会社員(27)が行方不明になった事件で、監禁容疑で逮捕された米国籍の男が、大阪市西成区の民泊でスーツケースに入って見つかった人の頭部について、遺棄を認める供述をしていることが捜査関係者への取材でわかった。女性の監禁現場とされる同市東成区の民泊では血液反応も確認。県警は血液の鑑定などをし、両者が一致するかどうかや身元の確認を進める。
捜査関係者によると、逮捕されたのはバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者(26)。今月12日ごろから、同市東成区中道2丁目のマンション内の民泊部屋に約1週間の予定で滞在。16日未明に同容疑者と女性とみられる2人がこの建物に入る様子が防犯カメラに映っていた。その後、女性の携帯電話の電源は切れ、姿は確認されていない。
同容疑者は大型のキャリーバッグを持って何度も建物を出入りし、18日に1人で退出している。県警が部屋を調べたところ、女性のかばんや携帯電話などは見つからなかったが、室内には血液反応があったという。人の頭部が見つかった西成区の民泊は同容疑者が予約していたという。
西成区の民泊は、東成区の民泊から南西に約5キロの距離。いずれもJR大阪環状線の沿線にあり、県警は駅の防犯カメラの映像などの確認も進めている。
女性行方不明事件の経過
1月 バイラクタル容疑者が来日
2月12日ごろ 大阪市東成区の民泊に同容疑者が滞在を始める
15日 女性が兵庫県三田市の勤務先を出て大阪市内へ。「SNSで知り合ったアメリカ人に会う」と友人に伝える
16日未明 2人とみられる男女が東成区の民泊に入る。女性の携帯電話の電源が切れる
17日 女性の親族が兵庫県警に行方不明者届を提出
18日 同容疑者が大型バッグを持って東成区の民泊を出る
22日 県警が奈良市内で同容疑者を監禁容疑で逮捕
24日 大阪市西成区の民泊でスーツケースに入った人の頭部が発見される。県警が監禁・死体遺棄事件として捜査本部を設置
※兵庫県警や捜査関係者への取材に基づく
https://www.asahi.com/articles/ASL2T4DRHL2TPIHB00L.html
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