福井県の国道で、大雪により富山県の男性会社員(19)が雪に埋もれた自動車内で死亡しているのが見つかった事故で、男性の母親が県警本部に少なくとも3回電話で救助を要請していたことが27日、分かった。県警は母親の電話を除雪要請と認識し、緊急性がないと判断。現場に警察官を出動させなかった。
7日午後6時40分ごろ、坂井市丸岡町上竹田の国道364号で除雪作業員が運転席で倒れている男性を発見。死因は一酸化炭素中毒だった。
男性は7日午前9時20分ごろ、「車が雪山に乗り上げて動かない」と110番。当時は体調不良を訴えていなかったが、県警は体調が悪くなったら119番することや除雪車が向かっていることを伝えた。
母親は午前10~午後4時半ごろの間、県警本部の代表電話に連絡。「息子が110番をしている。できるだけ早く行ってほしい」「息子が立ち往生をしているので対応してほしい」と訴えたが、県警は「生命に危険がある話がなかった」ことから除雪の要請と受け取ったという。最後の電話では興奮した様子で「死んだらどうするんですか」と交換手に迫ったが、そのやりとりは内部で共有されなかった。(2018/02/27-17:31)
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