2018年2月27日火曜日

「光学6号機」搭載のH2A打ち上げ成功

 政府の情報収集衛星「光学6号機」を載せたH2Aロケット38号機が27日午後1時34分頃、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げられ、予定の軌道に入った。

 北朝鮮の軍事施設などを監視する事実上の偵察衛星で、ミサイル発射兆候の察知などを担う。

 光学6号機は高性能デジタルカメラで晴れた日中に地上を撮影する衛星。詳しい性能は防衛機密でもあり非公表だが、数十センチ単位で物体を識別できるとみられる。

 このほか、政府は夜間や悪天時に電波の反射を利用して物体をとらえるレーダー衛星も運用している。今回の打ち上げで、情報収集衛星の監視体制は光学衛星3基、レーダー衛星4基の計7基となる。

 情報収集衛星は、1998年8月に北朝鮮が発射した弾道ミサイル「テポドン1」が日本上空を通過したことを受け、同年12月に導入が閣議決定された。内閣衛星情報センターによると、現体制で地球上のどの場所でも1日1回以上の撮影が可能という。政府は将来的に光学・レーダー衛星各4基に、データの送受信を中継する衛星2基を加えた計10基体制で、1日複数回の撮影を安定的に確保したい考えだ。

Let's block ads! (Why?)

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180227-OYT1T50058.html

0 件のコメント:

コメントを投稿