2018年2月28日水曜日

就任直後から失言連発=政権への打撃回避か-江崎氏

 一過性脳虚血発作で入院した自民党の氏が27日、沖縄・北方担当相を辞任した。療養長期化が理由と説明しているが、沖縄・北方問題の「素人」を自認する江崎氏は、就任直後から失言を連発しており、「舌禍」による政権への打撃を避ける側面もありそうだ。
 江崎氏は昨年8月の内閣改造で、当初は「73歳の初手習いでは」と入閣を渋り、所属派閥の会長である幹事長の説得でようやく応諾した。首相周辺にも答弁を不安視する向きはあったが、首相は「二階氏の頼みなら」と起用に踏み切ったという。
 だが、首相周辺の懸念は早々に的中。内閣改造のわずか2日後、江崎氏は「(国会では)役所の答弁書を朗読する」と記者団に説明。野党から罷免要求が巻き起こり、「言葉足らずだった」と陳謝に追い込まれた。
 失言はその後も止まらず、政府方針に沿わない日米地位協定の見直しに言及したほか、最近では2月7日から3日間、衆院予算委員会で「北方領土の日」を「沖縄・北方の日」、「65億円」を「650万円」、「琉球処分」を「沖縄処分」と日替わりで言い間違えた。
 関係者によると、江崎氏は公務を休んでから「首相に迷惑を掛けてはいけない」と漏らしており、復帰のめどが立たない中で辞意を固めていったとみられる。入院当初、二階氏は「2、3日休養すれば従来通り」と語っていたが、26日には「全ては任命権者が決める」と首相にげたを預けた。
 首相が後任に起用した・元文部科学副大臣も二階派所属で、自民党内では「二階氏への配慮だ」との見方がもっぱら。ただ、福井氏も失言で国会の役職を辞任した経緯があり、「大丈夫なのか」(公明党中堅)との声が早速出ている。(2018/02/27-19:20)

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