2018年2月26日月曜日

頭部遺棄認める供述 逮捕の米国籍男、大阪民泊監禁

 兵庫県三田市の女性会社員(27)が行方不明になり、大阪市西成区の民泊施設で女性とみられる遺体の頭部が見つかった事件で、監禁容疑で逮捕した米国籍のバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者(26)が、西成区の施設での頭部の遺棄を認める供述をしていることが25日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は死体遺棄容疑で同容疑者を調べ、残る遺体の放置場所などの捜査を進めている。

 女性の監禁現場とされる大阪市東成区のマンションの部屋に、大量の消臭芳香剤が使用された形跡があったことも判明した。浴室では血液反応が検出されておらず、県警は慎重に経緯を調べる。

 また、県警は同容疑者が複数の民泊施設を次々と移動していたとみて、入国した1月末以降の足取りを捜査。25日も西成区の民泊で鑑識活動を続行し、遺体の司法解剖や身元確認を進めている。

 同容疑者は、外国人向けの民泊を検索できるサイトを利用。県警は、西成区の民泊を予約していたことを突き止め、24日午後、捜索して頭部を発見した。

 女性は兵庫県姫路市に実家がある。近所の男性(62)によると、英語の勉強に関心を持ち、大学時代に海外留学を経験。男性は「英語を生かせる仕事に就きたいと両親に話していたようだ」と語った。

 行方不明届を受け、県警は、女性と会員制交流サイト(SNS)でやりとりしていた同容疑者が奈良県内の民泊施設を予約したことをつかみ、施設周辺に現れた際、身柄を確保し、22日に監禁容疑で逮捕した。

 西成区の民泊施設は東成区のマンションから約5キロ南西にある。JR大阪環状線と南海の新今宮駅近くで、周辺は簡易宿泊所が立ち並ぶ地域。

 東成区のマンションには民泊用の部屋があり、同容疑者が滞在。この部屋は、大阪市によると、民泊営業に必要な旅館業法による許可や国家戦略特区制度に基づく首長の認定は受けていない。〔共同〕

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27377220V20C18A2AC8Z00/

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