爆発の瞬間、地面が揺れ、真っ黒な煙が立ち上った。静岡県富士市で1日朝、荒川化学工業の工場が爆発した。「何が起こったのか」。赤い炎が遠くからもうかがえ、住民らは不安そうな様子を見せた。同日午後、記者会見した同社幹部は「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と深々と頭を下げた。
工場近くの会社に出入りしているトラック運転手の男性(71)は爆発時、荷台で作業をしていた。「すごい爆風が吹き、地面に落ちそうになった。頭が真っ白になり、後から危機一髪だったと分かり怖くなってきた」と振り返った。
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近くの住民によると、ドンという衝撃で窓が揺れ、掛け時計が落ちたという。50代の女性会社員は「化学薬品を取り扱っているので、煙を吸ったら体に害があるのではないか」と気をもんだ。
爆発を受け、同日午後には荒川化学工業の真鍋好輝常務ら3人が、工場敷地内にある事務所で急きょ記者会見。集まった約35人の報道陣に建物の見取り図を示しながら、事故現場などについて説明した。
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