2017年9月1日金曜日

大泉の手錠男逃走 上半身裸で入れ墨 団地で目撃情報、一時騒然

 大泉町で職務質問を振り切り警察官に暴行、公務執行妨害容疑で逮捕直前のアジア系の男が逃走した事件。男は上半身裸に入れ墨、左手首に手錠と目立つため、通報や目撃情報が寄せられたが、見つかっていない。白昼の逃走劇は長引き、夜の闇に隠れる逃走犯に住民からは不安の声があがっている。

 逃走が始まったのは31日午前11時過ぎ、大泉町の坂田西公民館付近。6時間後の午後5時ごろ、8キロほど離れた太田市矢場新町の団地付近で「上半身が裸の外国人風の男が座り込んでいる」との通報が入り、捜査員が急行。団地周辺は規制テープが張られ、複数のヘリが上空を旋回するなど、一時騒然となった。

 団地に住む女性は「『団地内に犯人がいるかもしれない。外に出ないで』と警察の方に言われた。部屋にいても怖い。早く捕まってほしい」と話し、幼い娘2人の手を握りしめた。結局、発見には至らず、男性住民は「もう2時間くらいヘリが飛んでいる。警察犬を使って部屋を調べていたが、犯人はいないとみて引き上げたようだ」。

 上半身裸の男を目撃した住民も。現場付近の70代の主婦は逃走直後の午前11時半過ぎ、台所の窓越しに気配を感じ、ドアを開けると「20代後半で上半身裸の男性がいた」という。「『どうなされたんですか?』と声をかけたところ、日本語ではない、分からない言葉で何か叫んだ感じでした。どうやって家の敷地に入って出ていったのか分からない」。県警によると、男は職務質問に日本語で会話できていたというが、女性は「日本語ではなかった」という。

 住民は当然、早期逮捕を切望。逃走現場付近に住むパートの女性(59)は「12年ほど、ここに住んでいるけど、道路でけんかはあっても、こんな事件は初めて。怖くて、怖くて…。早く捕まえて」。県警は遠方まで逃走しておらず、知り合いの家にかくまわれている可能性もあるとみて、捜査員約340人を動員し、捜査を続けている。

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http://www.sankei.com/region/news/170901/rgn1709010056-n1.html

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