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東京医大、女子受験者を“減点” 入試の得点を不正操作か
文部科学省の局長が息子を東京医大に不正合格させてもらった汚職事件。東京医大は、この件以外にも、女子の合格者が増えないよう、一律に「減点」する点数調整を行っていたことが新たにわかりました。
東京医大の医学部入学試験をめぐっては、前理事長の臼井正彦被告(77)らが、文科省の前局長・佐野太被告(59)から便宜を図ってもらう見返りに、佐野被告の息子の点数を水増しをして不正合格させた罪に問われています。
医学部入試の不正。点数の不正な操作は、ほかにも広く行われていたことが関係者への取材で新たにわかりました。
「医者の世界は、男性中心の社会だ。女性が増えることに、大学として危機感を持っている」(東京医大・関係者)
新たな「点数の操作」が明らかになったのは女子の一般受験者です。東京医大は、今年2月の入試で女子受験者の得点を一律に減点し、合格者に占める割合を3割程度に抑えていたことがわかったのです。
東京医大の関係者は・・・
「だいたい女子の方が成績がいい。女子が増えると、男子が入る余地がなくなってしまう」(東京医大・関係者)
2010年の入試では、1次試験を通過した女子のうち、男子を上回る46%以上が2次試験に合格していました。点数の操作は、この年の入試結果をきっかけに始まったということです。2011年以降は、1次試験の女子の得点に一定の係数をかけて減点し、2次試験の合格判定を実施。この結果、女子の2次試験の合格率は大きく低下し、男子の合格率を上回ることがなくなりました。
こうした事態に林文科大臣は・・・
「(一般的に申し上げて)女子を不当に差別をするような、入学者選抜が行われるようなことは、断じて認められない」(林芳正 文科相)
東京地検特捜部もこうした経緯を捜査で把握しているとみられ、東京医大は「内部調査を行っているので、適宜公表します」とコメントしています。
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