2018年7月18日水曜日

熱中症死、全国8人…愛知の小1校外学習後に

 日本列島は17日も高気圧に覆われ、全国の観測地点の2割近い149地点で、最高気温が35度以上の猛暑日を記録した。各地で熱中症が相次ぎ、愛知県豊田市では校外学習から戻った小学1年の男子児童(6)が死亡。読売新聞の取材では17日午後10時現在、熱中症(疑い含む)による死者は全国で計8人に上った。全国で1960人が救急搬送され、このうち27人が意識不明になっている。

 亡くなった男児は、豊田市立梅坪小学校の1年。市教育委員会の発表によると、男児を含む1年生112人が午前10時頃から約1キロ離れた公園に歩いて出かけ、昆虫採集や草花摘みなどをした。男児は公園に向かう途中に同級生から遅れ、担任の女性教師に手をつながれ、行きと帰りに「少し疲れた」と教師に話したという。

 11時半頃に学校へ戻ったが、教室で担任が話しかけているうちに唇が紫色になって意識を失い、搬送先の病院で午後0時55分頃に死亡が確認された。熱中症のうち最も重い熱射病だった。同校ではほかにも女児3人が体調不良を訴えたが、命に別条はないという。教室に冷房はなかった。

 同市の17日の最高気温は37・3度。朝から高温注意情報が出され、校外学習が行われた午前11時には33・4度に達していた。籔下隆校長は記者会見で「判断が甘かった」と陳謝した。

 この日の最高気温は、岐阜県揖斐川いびがわ町38・9度、京都市38・1度、名古屋市37・8度。東京都心も34・8度だった。埼玉、愛知、岐阜、三重、福井、奈良各県でも70~90歳代の女性7人が熱中症や熱中症疑いで死亡した。

 西日本豪雨の被災地も連日、酷暑に見舞われ、岡山県倉敷市と広島市で35・7度を観測。岡山県では68人、広島県では39人が搬送された。

 倉敷市真備まび町では、ボランティア1人と住民2人が救急搬送された。同町では17日も約560人のボランティアが活動し、市社会福祉協議会が「20分ごとに10分間の休憩を取ってほしい」と呼びかけていた。

 帝京大学医学部付属病院の三宅康史・高度救命救急センター長は「身長が低い子どもは特に、アスファルトからの照り返しの熱を受けやすい。周囲の目配りが重要だ」と話している。

 気象庁によると、猛暑は7月いっぱい続き、8月も平年より高温になる可能性が高いという。

 特に熱中症への注意が必要なのは、高齢者と子どもだ。身長が低い子どもは、アスファルトからの照り返しの熱を受けやすい。高齢者も体調の変化に気づきにくい。睡眠不足や夏バテで体調が悪化していると、熱中症が重篤化しやすい。

 帝京大学医学部付属病院(東京)の三宅康史・高度救命救急センター長は「高齢者や子供が自身で取れる対策には限界がある。家族など周囲の目配りが特に重要だ」と話している。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20180718-OYT1T50002.html

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