2018年7月26日木曜日

多摩市の建設現場で火災 2人死亡、2人心肺停止

 26日午後1時50分ごろ、東京都多摩市のビルの建設現場で火災が発生したと東京消防庁に119番があった。同庁や警視庁によると、これまでに2人が死亡、2人が心肺停止で、少なくとも40人がけがをしているという。他に逃げ遅れた人がいる可能性があり、確認を急いでいる。警視庁捜査1課は業務上過失致死傷の疑いも視野に調べている。

 煙が上がる建設中の建物=26日午後2時57分、東京都多摩市(共同通信社ヘリから)

 警視庁などによると、現場は多摩市唐木田1の建設中のビル。建物は地上3階、地下4階建てで、約1500平方メートルが燃えている。地下3階で鉄鋼をガスバーナーで切断していたところ、火花が断熱材に引火したという。

 施工会社によると、ビルは事務所用で、2016年10月に着工し、18年秋に完成予定だった。作業中に何らかの資材に引火したとみられる。26日は、下請け業者を含む約300人が作業中だったという。警視庁などが、当時の詳しい状況を調べている。

 地下で配線作業をしていた男性(24)は「火事を伝える大声に気づいて階段を駆け上がったが、煙で何も見えない状態でどこから外に出たら良いか分からなかった」と声を震わせた。別の男性(21)によると、地下には50人以上の作業員がいたという。

 現場は小田急電鉄の唐木田駅から西に約1キロの住宅街。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33438960W8A720C1CC1000/

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