2018年7月27日金曜日

台風12号の影響いつ?どこで?進路予想にも変化

 台風12号は今、小笠原諸島の父島に最接近しています。

 現在、父島の190キロ程の東にいるという状況です。26日の予想よりも発達して強い勢力です。この後、さらに発達して最盛期を迎えた状態で接近・上陸という恐れが出てきています。最新の予報で特徴的なのが、28日午後に伊豆諸島付近から向きを西に変えますが、進路がさらに南にお辞儀するような形になってきました。28日夜、静岡から紀伊半島に上陸する恐れが高く、29日には、中国・四国地方に進む予想になりそうです。進路がさらに寝た形になってきた理由は、寒冷渦の影響が強まってきました。衛星画像ではっきりと分かります。水蒸気画像というものは、雲に加えて水蒸気も映るため、大気の流れが分かります。26日からの様子で見ると、台風12号が南の塊で東海上に寒冷渦があります。この寒冷渦あたりに注目して動かすと、反時計周りの渦になっていて、南下してきています。それに伴って台風が北上してきている状況です。もう一度見ると、寒冷渦が南下するのとともに台風が引っ張られるように北上してきているという状況です。この後、寒冷渦がさらに南下する予想になってきて、四国の南海上へ向かっています。そうなると、台風も引っ張られるように曲がって東海から西日本へ進むということになっています。28日朝の予想から見ると、関東や東海中心に台風外側の雲で雨が降ってきています。そして、台風の中心に近い活発な雨雲が午後にかけて近付いてきます。午後3時の予想で関東南部中心にかかってきます。激しい雨になって、風も非常に強く吹くため横殴りになりそうです。特に湿った風が吹き付ける静岡伊豆から箱根、奥多摩、秩父で非常に激しく降る恐れがあります。関東で警報などが各地で出されると思いますが、この時間帯くらいから注意してほしい情報として「土砂災害警戒情報」「記録的短時間大雨情報」。これが出された所では、災害の危険度が高くなってきていることを示します。特に家が斜面の近くにある場合など、避難する一つの目安として注意して下さい。その後の予想を見ると、28日夕方には活発な部分が愛知県内にも。このあたりからピークに。19時、20時には紀伊半島にも。21時ごろにかけて東海が一番のピークになってきます。予想雨量として、関東から東海で500ミリ以上に達して記録的になる恐れがあります。そして、夜遅くからは近畿方面に進み、29日の朝には岡山県など中国地方にもかかり、豪雨の被災地でも強く降る恐れが出てきています。まだ危険な場所があると思いますが、29日は安全な場所で過ごすようにして下さい。そして、海も危険な状況です。特に太平洋側で大しけ。波の高さが、千葉の外房や静岡の伊豆方面では9メートル、27日の3倍以上の高さになる予想です。愛知沿岸や台風から離れた福島でも28日は6メートルになる予想で、絶対に近付かないようにして下さい。

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