2018年7月5日木曜日

東京医科大、理事長主導の疑い 入試不正関与解明へ

 私立大支援事業を巡る文部科学省汚職は、文科省の現職幹部と大学トップが不正に関わった疑いが浮上する異例の構図となった。東京医科大の臼井正彦理事長(77)が同省官房長だった佐野太容疑者(58)=受託収賄容疑で逮捕=に事業選定で便宜を依頼したほか、入学試験の不正にも関与した疑いがある。東京地検特捜部の捜査は両者の癒着ぶりの解明などが焦点となる。

 大学側によると、臼井理事長は1960年に東京医大に入学し、医師国家試験合格後は眼科医として経験を積んだ。同大学で主任教授に就任。大学病院長を経て、学長、理事長に昇進していく中で、様々な学内手続きや入学試験の運用にも精通していったという。

 捜査関係者によると、臼井理事長は会社役員の谷口浩司容疑者(47)=受託収賄ほう助容疑で逮捕=を介して佐野前局長と知り合い、接近していったとみられる。今回、特捜部は臼井理事長が佐野前局長の息子の入試の採点結果を加点したり、合格させたりしたことが公務員の職務の対価としての「賄賂」に当たると判断した。

 通常の贈収賄事件では現金や接待、旅行、商品券などの金銭授受を伴うケースを賄賂とみなすのが一般的とされる。過去の判例などを踏まえ、現金以外でも「欲望を満たす不正な利益」と認定したとみられる。

 今後の捜査の主なポイントは、東京医科大でどのような方法で公正な入試がゆがめられたかだ。もう一つは、私立大学の支援事業の恣意的な対象選定に、佐野前局長の意向がどのように働いていたかにある。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32668020V00C18A7EA2000/

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