2018年7月6日金曜日

九州北部で記録的大雨 昨年豪雨に続く特別警報

 活発な前線の影響で、九州北部では6日、記録的な大雨が降り、気象庁は同日夕、福岡、佐賀、長崎の3県に大雨特別警報を発令した。福岡では九州初の発令となった1年前の九州北部豪雨に続き2回目。北九州市の住宅で夫婦が土砂崩れに巻き込まれたほか、線路に流れ込んだ土砂に列車が乗り上げるなど、九州各地で被害が出た。

住宅に土砂が流れ込んだ北九州市門司区の現場(6日午前)=共同

 気象庁は「重大な危険が差し迫った異常事態」として、自治体の避難指示に従うなど適切な行動をとるよう強調した。

 福岡管区気象台によると、暖かく湿った空気が南から流れ込み、停滞中の前線の活動が活発になっている。この影響で非常に激しい雨が7日にかけて断続的に降り、8日ごろまで九州北部の広い範囲で大雨となるおそれがある。佐賀市北山では6日夕方までの24時間降水量が約460ミリに達した。

 福岡県によると、6日午後3時時点で県内の冠水や土砂流入などによる道路被害は22市町の133件。崖崩れなどの土砂災害は18市町の159件となっている。避難指示は約10万9千世帯、約23万1千人に出され、福岡市内では39カ所に282人が避難した。

 福岡県警などによると6日午前、北九州市門司区奥田の住宅地に土砂が流入し、1棟が全壊した。住んでいた60代夫婦が生き埋めになっているとの通報を受け、陸上自衛隊や消防が救出活動を続けている。30代の娘は救出され病院に搬送されたが、命に別条はない。隣接する数棟にも被害が及んだが、すでに避難していたという。

 福岡県飯塚市では同日午前、道路が陥没して車2台が転落。運転手の男性2人が軽傷を負った。

 JR九州によると、佐賀県唐津市のJR筑肥線で同日午後、一時停止した列車に沿線で崩れた土砂が衝突し、電車が脱線した。乗客はおらず、けが人はいない。同社によると、線路が冠水するなどの被害が出ている場所もあるという。

 福岡市早良区脇山では土砂崩れが起き、一部の道路が通行止めになった。6日午後4時ごろには同市立入部小の近くの道路が冠水し、歩道に水があふれた。北九州市小倉南区の自然体験施設では、小学生を含む24人が周辺道路の土砂崩れのため一時孤立した。

 福岡市は6日、市内に住む約3万6千人の外国人の問い合わせに対応するため電話専用窓口を設けた。英中韓の3カ国語で24時間対応し、避難指示などの必要な情報を翻訳して発信する。

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