京都大(京都市)は1日午後4時から記者会見を開き、昨年2月に実施した一般入試(物理)で出題ミスがあったことを認めた。ミスがあった問題は受験生全員を正解扱いにしたうえで、採点をやり直した結果、受験生17人を新たに合格とすることを決めた。合格して京大に入学したが、今回のミスで希望の学科に入れなかった11人も学科の移籍を認める。
ミスがあったのは音波に関して問う問題。大学側は問題の文中の条件設定が不足していたため、正答が一つに定まらない問題となっていたと認めた。
京大によると、作成段階で出題委員が11回にわたってチェックしたほか、試験当日、作成に関わっていない教員が点検するなどしていたが、ミスを発見できなかったという。追加合格者には電話で連絡するとともに、文書やホームページでも周知するという。
京大は今後の対応策として、採点時に外部が公表する解答例の参照を徹底し、ミスの防止と早期発見に努めるほか、再発防止に向けたチェック体制も整備していくとした。
山極寿一総長は「本学を受験した皆様や関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを、心よりおわび申し上げます。全学をあげて再発防止に取り組み、信頼回復に努めてまいります」と謝罪した。
京大は今年1月、予備校講師から指摘を受け、問題が適切だったかどうかの検証を始めていた。
https://www.asahi.com/articles/ASL2153XGL21PLZB00W.html
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