秋田に漂着の８人、北朝鮮に帰国へ 入管センターに移送

　秋田県由利本荘市で先月２３日に見つかった北朝鮮国籍とみられる男性８人が２日、同県警由利本荘署から長崎県大村市の大村入国管理センターに移送され、帰国手続きに入った。８人は漁船で航行中に遭難して漂着したと、秋田県警の調べで断定されたという。

　法務省関係者によると、同省入国管理局は１日、県警から「遭難者」として８人の引き渡しを受けたため、出入国管理法に基づき「遭難上陸」の許可を出した。８人は大村入国管理センターで手続きが整うのを待ち、飛行機で中国を経由し、北朝鮮へ帰国する見通しだという。

　８人は先月２３日夜、木造船とともに由利本荘市の船舶係留施設「本荘マリーナ」付近で見つかった。県警の事情聴取に「１カ月半ほど前にイカ漁のために北朝鮮を出港し、半月ほどで船が故障して漂着した」と話し、北朝鮮への帰国を希望していた。

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