希望の党(代表・小池百合子東京都知事)は2日午後、衆院選(10日公示、22日投開票)で擁立する第1次公認候補者を発表する。希望の党の若狭勝前衆院議員と民進党の玄葉光一郎総合選対本部長代行が2日午前、国会内で会談し、第1次公認発表に向けた最終調整に入った。
小池氏は登庁時に記者団から「第1次公認はきょうですか」と問われ、「はい」と応じた。枝野氏らによる新党結成の動きについては「まだよく聞いておりません」と語った。
希望の党は、民進党からの合流者も含めて、200人以上の公認を発表したい考えだ。民進党は約210人の候補を内定していたが、希望の党との間では「民進党から150人、希望の党から50人」の配分で調整している。
安全保障や憲法観で意見の異なる候補の合流は認めないとの小池氏の方針に基づき、希望の党は、枝野幸男代表代行(埼玉5区)や赤松広隆元衆院副議長(愛知5区)らは公認しない。首相経験者の菅直人(東京18区)、野田佳彦(千葉4区)両氏の合流も認めない。野田氏は、無所属での出馬に向け準備を進めている。菅氏は1日のブログで小池氏について「自分の本気度をアピールするためにリベラル派議員に刺客を送ろうとしている」と批判し、「リベラル政治勢力を従来の枠組みを超えて結集するチャンスだ」と希望の党との対決姿勢を示した。
一方、民進党の枝野氏は2日午前、新党結成に向けて、希望の党に合流しない民進党前衆院議員らと最終調整を進めた。国会内の事務所で関係者と電話などで協議後、連合本部に向かい、新党への協力を求めた。同日午後にも新党結成を発表する。新党名は「民主党」を検討している。
新党には赤松氏、佐々木隆博氏(北海道6区)、辻元清美氏(大阪10区)、阿部知子氏(神奈川12区)ら前職のほか、希望の党から排除された新人候補の一部も参加する見通し。参院議員からは相原久美子、有田芳生、江崎孝、神本美恵子の4氏(いずれも比例)らが参加を検討している。
無所属での出馬を表明した野田氏は、自身のグループから希望の党に参加するメンバーもいるため、新党への参加には慎重とみられる。岡田克也元代表(三重3区)は2日午後に記者会見して自身の対応を発表する。【影山哲也、円谷美晶、松井豊】
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171002/k00/00e/010/210000c
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