2017年10月24日火曜日

台風21号7人死亡 三重・水没車にNHK衆院選バイト男性遺体

台風21号による強風の影響で、外壁の一部が剥がれた国宝「多聞櫓」(同市教育委員会提供)
Photo By 共同

 台風21号は23日、強い勢力を保ちながら列島を通過し、各地で川の氾濫や土砂崩れ、浸水の被害が相次いだ。7人の死亡が確認され、総務省消防庁の集計では、強風で転倒して骨折するなど全国で90人以上がケガをした。

 大阪府岸和田市大沢町では土砂崩れで川がせき止められ、近くの府道が冠水し車数台が水没。車から女性1人の遺体が見つかり、三重県度会町でも水没した車から男性(29)の遺体が見つかった。男性はNHK委託で衆院選の開票状況報告のアルバイトをし、帰宅途中だったとみられる。大阪市東住吉区では物置のシャッターの下敷きになり男性(88)が死亡した。和歌山県紀の川市では、住宅に土砂が流れ込み、夫婦が巻き込まれた。夫(82)が死亡し、妻(75)は、がれきの下から救出され足にケガ。

 文化財にも被害が確認され、滋賀県彦根市にある国宝・彦根城の天守につながる「多聞櫓(たもんやぐら)」の白い外壁の一部が剥がれた。

 大阪、奈良両府県を流れる大和川は奈良県三郷町で氾濫し、下流域の堺市堺区でも浸水被害が発生。和歌山県海南市扱沢の県道では約20メートルにわたり道路が陥没し、近くで土砂崩れも起き、車約30台の60人以上が一時孤立した。

Let's block ads! (Why?)

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/10/24/kiji/20171023s00042000369000c.html

0 件のコメント:

コメントを投稿