
衆院選と同時に実施された最高裁判所裁判官国民審査の開票結果が確定し、前回衆院選(2014年12月)後に任命された7人の裁判官全員が信任された。例年は投票翌日の昼ごろに開票結果が判明するが、今回は台風21号の影響で沖縄県、愛媛県などで即日開票できない自治体があり、発表が23日深夜にずれ込んだ。
有効票のうち罷免を求める票の率(罷免率)が最も高かったのは小池裕氏の8.56%。最も低かったのは林景一氏の7.47%だった。罷免率は8~9%台だった前回に比べて1ポイント程度低かった。罷免率が50%を超えた裁判官は辞めさせられるが、過去23回の審査で最も高かった下田武三氏(1972年に審査)のケースでも15.17%にとどまり、辞めさせられた人はいない。
投票者総数は5654万295人で、投票率は前回14年(50.90%)を2.44ポイント上回る53.34%だった。【伊藤直孝】
最高裁裁判官国民審査の結果
無印 ×印
氏名 出身 罷免を求めない票 罷免を求める票(%)
小池 裕(裁判官) 50083865 4688017(8.56)
戸倉三郎(裁判官) 50468175 4303842(7.86)
山口 厚(弁護士・学者)50423434 4348553(7.94)
菅野博之(裁判官) 50377132 4394903(8.02)
大谷直人(裁判官) 50413894 4358118(7.96)
木沢克之(弁護士) 50376858 4395199(8.02)
林 景一(行政官) 50682354 4089702(7.47)
※総務省発表、告示順。敬称略
https://mainichi.jp/articles/20171025/k00/00m/040/084000c
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