2018年5月28日月曜日

愛媛知事「まず謝罪が常識」=「加計誤情報」に与野党からも批判

 愛媛県の中村時広知事は27日、県文書に安倍晋三首相と加計学園の加計孝太郎理事長が面会したとの記載がある問題で、同学園が面会は実際にはなかったとするコメントを出したことについて「愛媛県や今治市にうそをついていたのなら、まずはわれわれに謝罪と説明をし、その上で記者会見するのが世の中の常識ではないか」と述べ、強い不快感を示した。

 学園は26日、コメントで「実際にはなかった面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまったように思う」と県文書を否定した。

 中村知事は取材に対し「聞くところによると、コメントは休日に(ファクスで報道各社に)届いたということだ。そんなことはあり得ない」と対応を疑問視した。

 学園のコメントには与野党からも批判が相次いでいる。自民党の石破茂元幹事長は「偽の情報を与える意味がよく理解できない」と指摘。「国民のもやもやした思いを払拭(ふっしょく)するためにできることは何でもすべきだ」と述べ、加計氏の国会招致も検討すべきだとの考えを示した。

 同党の岸田文雄政調会長は「政府としてしっかり説明責任を果たしてもらわなければならない」と語った。

 立憲民主党の枝野幸男代表は26日、「常識的にあり得ない言い訳を始めた。本当だとしたら、首相の名前をかたって県や市をだましたわけだ。犯罪的な話だ」と非難。同党の辻元清美国対委員長は27日、「学園は首相を守るためにうそをついたのか、作り話を自治体にしたのか、どちらにしても大問題だ」と断じた。 

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