2018年5月28日月曜日

刃物持ち接近され警官発砲 5発中4発命中し容疑者死亡

 28日午後4時半ごろ、熊本市東区新南部(しんなべ)5丁目で、60代の男性から「包丁で男に顔を切られた」と110番通報があった。熊本県警によると、容疑者とみられる男は、通報場所から約400メートル離れた熊本市消防局東消防署託麻出張所近くで、駆けつけた警察官に刃物を持って向かってきたため、男性巡査長(40)が警告して拳銃5発を発砲。4発が命中し、男は搬送先の病院でまもなく死亡した。

 県警熊本東署は、正当な理由なく包丁(刃体約15センチ)を所持していたとして、銃刀法違反の疑いでこの男を現行犯逮捕した。発砲した巡査長も、男に刃物で顔3カ所を切られて重傷。通報した男性は顔を切られて軽傷を負った。

 熊本東署などによると、60代の男性は通報時に「男と口論していたら切られた」と説明。顔から血を流していたこの男性に通行人が声をかけたところ、男が通行人を追いかけ出したため、通行人は託麻出張所に逃げ込んだ。この後、消防が「刃物を持った男が玄関に来ている」と110番通報したという。

 男は、託麻出張所に到着した巡査長に刃物を持って接近。巡査長は男に「止まれ」と警告したが、男が無視したため、発砲。弾は胴体や右腕にあたったという。男は熊本市内の病院に運ばれたが、午後5時44分に死亡が確認された。

 現場近くで仕事をしていた男性によると、午後4時半ごろ、大きな爆竹のような音が複数回聞こえた。その後、パトカーのサイレンが聞こえ、事件に気がついたという。この男性は「外へ出てみたら規制線が張られていた」と話した。

 発砲があった現場は、JR豊肥線竜田口駅から東へ約500メートルの国道近く。

Let's block ads! (Why?)

https://www.asahi.com/articles/ASL5X6CTJL5XTIPE04H.html

0 件のコメント:

コメントを投稿