2018年5月29日火曜日

「面会なかった」学園コメントに今治市長が擁護

記者会見で「モチベーション上げるつもりでは…」と

 学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長が獣医学部新設を巡り安倍晋三首相に面会したとする愛媛県の新文書に関し、「(面会は)実際なかった」と否定した学園コメントについて、同県今治市の菅良二市長は29日の記者会見で、「(新設の)モチベーションを上げるつもりがあったのではないか」と学園を擁護した。

 菅市長は、当時受けた報告については「当時、構造改革特区での獣医学部新設が何度も退けられ、(自分にとっては)理事長と総理の面会はそれほどの興味がない話だった」と説明。学園に補助金を支出する自治体として、虚偽報告に抗議する考えがないか問われると「いずれおわびに来られるだろう。3年前のことを掘り下げるより、前を向いて進めたい」と繰り返した。

 愛媛県の中村時広知事は「偽りの報告をしたのであれば、まず関係者に謝罪し、責任者が記者会見するのが常識だ。(それがないのは)あり得ない」と学園を批判しており、知事と市長で対応の違いが鮮明になっている。【松倉展人】

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https://mainichi.jp/articles/20180530/k00/00m/040/044000c

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