岡山県津山市で2004年9月、小学3年の筒塩侑子(つつしお・ゆきこ)さん(当時9歳)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(39)が、「苦しむ姿を見たくて首を絞めた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。県警は女児に危害を加えることが事件の動機だったとみて、勝田容疑者を追及する。
捜査関係者らによると、勝田容疑者は当時、兵庫県加古川市に在住。事件当日は車に乗って鳥取砂丘(鳥取市)へ1人で向かう途中、津山市に立ち寄ったといい、「車を止めて現場近くを歩いていたら侑子さんを見つけ、かわいい子なので後をつけた」などと説明しているという。
侑子さんの家に侵入した経緯については「帰宅した侑子さんに玄関で時間を尋ね、時計を見に行った侑子さんを追って中に入った」などと供述。「首を絞めたら顔色が悪くなり、怖くなって玄関から逃げた」とも話しているという。
勝田容疑者は15年に兵庫県姫路市で通りかかった女子中学生の腹をナイフで刺した殺人未遂罪で懲役10年の判決が確定し、服役していた。この事件について1審判決は「少女の腹部を刺してシャツが血で染まるのを見たいという特異な性癖に基づいている」と指摘した。
捜査関係者によると勝田容疑者は「今回の事件後にも県内を複数回訪れ、女児に声をかけ、体を触ったことがある」と供述。岡山県警はこうした性癖が侑子さんの殺害につながった可能性があるとみている。
一方、事件後に侑子さんの自宅から刃物が持ち出された形跡がないことも分かった。勝田容疑者は首を絞めたことを認める一方、「刃物は最初から持っていない」などと刺したことについては否認。凶器は現在も見つかっていないが、県警は女児を襲うため、あらかじめ準備していたとみている。
県警は31日、勝田容疑者を送検した。【益川量平、戸田紗友莉】
http://mainichi.jp/articles/20180601/k00/00m/040/052000c
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