北海道・利尻島の利尻富士町の海岸で5月30日、ヒグマとみられる足跡が見つかった。島にヒグマは生息していないとされ、出没は明治時代に対岸から泳ぎ着いたヒグマが捕獲されて以来106年ぶりという。町は島民や観光客らに注意を呼び掛けている。
道警稚内署によると、足跡は島の南岸の同町沼浦地区の砂浜で住民が見つけた。長さ約25センチ、幅約20センチで複数あった。足跡を分析した道立総合研究機構によると、6~7歳以上のオスの成獣とみられる。専門家は対岸から泳いで渡ってきたとみている。町などによると、この時期のヒグマは繁殖期で、メスを探しにきた可能性もあるという。
同町には1912(明治45)年5月、対岸から泳ぎ着いたオスのヒグマが捕獲されたとの記録がある。同地区から対岸の稚内市までは最短でも約20キロある。
31日には島北部の旧登山道付近でヒグマのものとみられるふんが見つかったが、今のところヒグマの目撃情報はない。町は看板を設置し、パトロールや通学児童の見守りなどを行うとともに、ホテルやフェリー会社を通じて観光客にも注意を呼び掛けている。【金子栄次】
https://mainichi.jp/articles/20180601/k00/00m/040/073000c
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