2018年5月29日火曜日

威嚇射撃「余裕なく」 男突進に巡査長、熊本

 熊本市東区で同じアパートに住む男性(65)らに包丁で切り付けた男(36)が男性巡査長(40)の発砲を受け死亡した事件で、巡査長が「男が警告を無視し襲いかかったので、(上空などに向けた)威嚇射撃の余裕がなかった」と話していることが29日、熊本県警への取材で分かった。県警は拳銃使用はやむを得なかったと判断、発砲までの経緯を調べている。

 事件は28日午後4時半ごろ発生。最初の切り付け現場から約400メートル離れた路上にいた男に対し、巡査長は拳銃を示した上で「刃物を捨てろ」「止まれ」などと呼び掛け、発砲の警告をした。しかし、男は数メートルの距離から突進、馬乗りになって顔を切り付けてきたため、続けざまに発砲した。撃った5発のうち4発が男の上半身や右腕に命中した。

 警察官職務執行法に基づく規範では、発砲前の威嚇射撃を定めるが、事態が差し迫っている場合などは省略できる。

 県警は29日、男の自宅を家宅捜索し、携帯電話など5点を押収した。〔共同〕

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3110844029052018000000/

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