学校法人「加計学園」は26日、愛媛県今治市の獣医学部新設を巡り、安倍晋三首相が2015年2月に学園の加計孝太郎理事長と面会し、計画の説明を受けたとの記載がある県の新文書について「当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまった」とするコメントを発表した。
首相は面会した事実はなく、加計氏から説明も受けていないと主張。28日に開かれる衆参予算委員会の集中審議で最大の焦点となる中、学園が急きょ面会を否定した。野党はコメントの信ぴょう性を含め追及を強める。
学園はコメントで「担当者の不適切な発言が関係者の皆さまに迷惑を掛け、深くおわびする」と謝罪。不適切な発言をした理由について「当時は獣医学部設置の動きが一時停滞し、打開策を探している状況の中で、構造改革特区から国家戦略特区に(申請を)切り替えれば、活路が見いだせるのではないか」と考えたと説明している。
愛媛県の新文書によると、15年2月25日に首相と加計氏が15分程度面会。加計氏が国際水準の獣医学教育を目指すと説明し、首相は「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたと記載されていた。
県は同3月3日の加計関係者との打ち合わせで、この報告を受けたとしている。
首相は今月22日の国会などで「ご指摘の日に(加計氏と)会ったことはない」と強調。「(加計氏と)獣医学部の新設について話したことはない」とし、新設計画を知った時期は昨年1月20日だったと説明している。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31015640W8A520C1AC8000/
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