愛媛県の中村時広知事は27日、学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、学園が加計孝太郎理事長と安倍晋三首相との2015年2月の面会は誤った情報だったとするコメントを発表したことを受け、「普通はまず関係者に謝罪し、説明する。(それがないのは)あり得ない」と批判した。
県が21日に国会に提出した新文書には、面会について県が学園関係者から報告を受けたとの記載があった。学園は「担当者が実際にはなかった面会を引き合いに出し、県と(今治)市に誤った情報を伝えた」としている。
中村知事は「県庁職員はありのままに書いているので、文書自体に偽りはない。(コメント内容が真実なら)県の文書が正しかったという証明になる」と語った。誤った情報か否かは「まだ説明を受けていないので、なんとも言えない」と述べるにとどめた。松山市で記者団の質問に答えた。
一方、愛媛県今治市の菅良二市長は27日、首相と加計氏との面会を学園関係者が15年3月4日に市長に報告したとの記載があった愛媛県の新文書に関し「公文書に記録は残っていないが、学園が県に報告した後、おそらく私と(加計学園関係者が)面会したと思う」とするコメントを出した。
加計氏と首相との面会については「おそらく学園関係者から伝えられたと思うが、メモなど文書はない」とした。
菅市長は25日に「理事長と首相が会ったという報告は受けたと思う」と述べ、「(3月4日に市長が)学園関係者と会ったか確認できていない。確認する」としていた。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3102333027052018AC8Z00/
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