愛媛県今治市への獣医学部新設をめぐり学校法人「加計(かけ)学園」の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会したと県の文書に記されている問題で、中村時広・県知事は29日、学園が「県と市に誤った情報を与えた」とコメントを出したことについて「(県に)最高責任者が説明するのが当然」と述べ、公開の場でのやり取りを求める考えを示した。東京・霞が関で報道陣の取材に応じた。
学園は26日、県などとの打ち合わせの際に「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出した」とのコメントを報道各社にファクス送信した。
県幹部は28日、学園からの連絡がないと取材に対して説明していたが、中村知事はこの日、28日に県の担当者がいない時、学園関係者がアポイントなしで県庁を訪れていたことがわかった、と述べた。知事によると、担当者が同日夕に問い合わせたところ、学園関係者から「説明に伺いたい」と申し出を受けたという。
中村知事は「注目されている問題なのでフルオープン(全面公開)でやった方が良いと思っている」と主張。「最高責任者が説明するのは当然。それが学園の信頼を確保することにつながる」と話した。
学園に市が約93億円を補助し、県はうち約30億円を支援する。この計画については「我々は公的機関。しっかり説明を受けてから判断する話と思う」と述べた。(大川洋輔、中川竜児)
https://www.asahi.com/articles/ASL5Y5KKGL5YPTIL029.html
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