京大タテカン問題 通告書で早くも小競り合い
更新:05/01 19:24
京都大学の周辺では、学生らが設置している看板の撤去をめぐって大学側との小競り合いがありました。
京都大学のキャンパス周辺にある立て看板は、通称「タテカン」と呼ばれます。サークルのメンバー募集や独創的で何を意味するのかわからないものもあります。
「京大の文化じゃないですかね」(男性)
「学生が活動している、しっかり生きているという一つの証だと思う」(男性)
ところが、大学側は京都市から景観条例などに基づく行政指導を受けて去年、立て看板の規定を設けました。規定では、5月1日からキャンパスの外にある立て看板は強制撤去すると定められています。そこで、学生らは夜明け前から行動を開始。点在していたタテカンを時計台のある正門周辺に集め、朝の強制撤去に備えて夜通しで監視を始めたのです。
「一方的にこれだめ、あれだめというのはちょっとどうかなという気がします」(学生)
そして1日午前9時ごろ、京大の職員がタテカンに強制撤去の通告書を貼りつけますが、学生らはすかさずこれをはがし、抵抗します。別のタテカンでも…学生らがはがしても職員は、粛々と通告書を貼っていきます。
「何でこういう規定が作られたの?」(学生)
大学側は1日、強制撤去には踏み切らず通告書を貼りつける警告にとどめました。一方、正門前には「コレがオレたちの『景観』」だと条例そのものに反発するタテカンや、自らタテカンに扮してアピールする人も。自主的にタテカンを撤去する学生もいましたが、心中は複雑です。
「撤去しろってうるさいので」(学生)
「めんどくさいっすね。許してくれればいいのに」
一部の学生らは今後も徹底抗戦する構えで、タテカンをめぐる騒動は続きそうです。
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