憲法記念日の3日、施行から71年を迎えた日本国憲法に関する集会が各地で開かれた。新しい憲法をつくるか、今の憲法を維持するか。集会の参加者はそれぞれの立場で意見を表明した。
東京都千代田区で開かれた「改憲派」の集会。「私たちは時代の節目にある。憲法に自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を」。安倍晋三首相のビデオメッセージが映し出されると、参加者が大きな拍手で応えた。
会場の様子は全国155カ所に中継されたという。自民党は3月に「戦争放棄」と「戦力不保持」を掲げた現行の憲法9条1項、2項を維持したうえで自衛隊を明記する改憲案をまとめた。ただ、森友学園をめぐる問題や一連の財務省の不祥事などで、議論は深まっていない。
北区の男性(68)は「改憲に向けた機運が高まらず残念。もっと前向きに議論を進めてほしい」と求めた。
一方、「護憲派」の憲法学者らでつくる全国憲法研究会は千代田区の上智大で講演会を開き、定員約800人の大教室が満員になった。東京大の加藤陽子教授(日本近現代史)は講演で米国の「押しつけ」との指摘もある現憲法について、「戦前期の日本の最良の英知が生み出したもの」と主張した。
都内の男子大学生(18)は「9条改正で自衛隊が戦闘をしたり、日本が戦争に巻き込まれたりしないか不安。慎重に考えてほしい」。港区の無職男性(73)は安倍政権下の公文書の改ざんや隠蔽の問題に触れ「国民の知る権利が侵されているなかで、改憲の議論を進めるなんてあり得ない」と指摘した。
日本経済新聞社とテレレビ東京が憲法記念日前の4月下旬に行った世論調査では、憲法について「現状のままでよい」が48%、「改正すべきだ」が41%。17年4月に比べ、憲法改正に慎重な意見がやや増えている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30122720T00C18A5CC1000/

0 件のコメント:
コメントを投稿